遅刻の帝王の部屋 : イベントレポート : ミニアルバム「I」発売記念イベント |
このレポートは、イベント中に必死で取ったメモをもとに、 メモが間に合わなかった部分は妄想で補完をしながら、何とかまとめているものです。 そのため、実際とは違っている部分もかなりあるとは思いますが、 あらかじめご承知置きください。
開演時間の午後1時になり、ピクチャーマジックの原田さんが、ステージ脇のマ イクの電源を入れて、前説を始める。 「おはようございます。本日は、菊池志穂のミニアルバム発売記念にお越しいた だいて、ありがとうございます。」 簡単にいつもの諸注意があって、 「それでは、そろそろ始めたいと思いますが、よろしいでしょうか?」 (シーン・・・) 「よろしいかな?」 (まばらな拍手と歓声) 「・・・それでは、始めたいと思います。」 という感じで、ステージ上に菊池志穂さんが登場。本日の服装は、グレーのニッ ト帽に紺のTシャツ、カーキ色のスカートという、秋っぽい感じのもの。 「おはようございます、元気ですか? 菊池志穂です。よろしくお願いします。 そういうことで、短くてつまんない前説で申し訳ありません。 今日は、9月17日に発売されたミニアルバム『I』の発売記念イベントということ で、皆さん『I』を買っていただいたと思うんですけれど、どうでしたか?」 (シーン・・・) 「みんな、心がどっかに置いてきているようで。まだ聞いていない人もいるのか な? まだ聞いてない人?」 (パラパラと手が挙がる) 「なーんでいるのぉ? ・・・もう聞いた人?」 (大部分が手を挙げる) 「どうでしたか?」 (シーン・・・) 「反応ないねえ。・・・まあ、いいや。」 「久しぶりのイベントなんで緊張しているんですけれど、あたしが勝手にトーク していてもしょうがないんで、みんなから質問を募集したいと思います。そんな 急に言われても困るよとか考えてないよとか思うことでしょうが、まあ、そこか らどんどんと話がふくらんでいくということで。」 ということで、皆さんから質問を募集し、志穂さんがそれに答えるという形式で イベントが進められた。 質問 1: 今回のアルバムのコンセプトは? 「あ〜、タイトル通り。 まずタイトルを決めて、それからコンセプトを考えて、『I』だから私のこと を歌おうと決めて、じゃあということで6曲になりました。なぜなら、10曲は書 けないから。自分のことを歌うのに、10はいらないでしょ、6で十分ということ で。6の中に凝縮してこそ、それが勝負どころだから。」 質問 2: 最後の最後まで、作詞で悩んだ曲は? 「どの曲も、Bメロで悩みました。今までも、前回のアルバムとか、キャラソン とかで作詞をしてましたが、どの曲もAメロとサビがパッと出来上がっちゃう。 書き留めていたメモとかが、Aメロやサビはハマるんですよ、もう見事なくらい。 でも起承転結で言う承の部分、何がどうしたってところがもう〜、出来ない。悩 む悩む、もう毎回必ず。 今回、一番最後まで悩んだのは、最後の『リプレイ』。あたしが曲をもらう前 に書いていた詞が、Aメロにハマりすぎて、曲に一語一句ハマって、これはすご い相性だって思ってたら、Bメロだけが・・・。読み返して、自分で何が何だか 分かんない〜ってなったりしていました。あんなに短い世界なんだけど、その中 で完結した物を作るというのが、意外に難しいんだなと。」 質問 3: レコーディングで、これは楽しかったとか、これはつらかったというこ とは? 「レコーディングは、横浜のランドマークスタジオというところで行われたので すが、・・・ランドマークタワーじゃなくって、その隣のランドマークプラザと いうところね、ちょうど藤子F不二雄展をやっている隣だったんで、毎日動くド ラえもんを見ながらスタジオに入ってました。 で、今回のアレンジを担当していただいたお2人が相性バッチリで、2人の相性 じゃなくって、あたしとのね。打ち合わせ1回で、もうバッチリ決まって。『そ れがやりたかったの〜』って言う感じ。 一番最初に作ったのは『ビタミン不足』だったんですけれど、音が一つ一つ積 み重なっていくのがすっごく楽しかった。 つらかったことは、車で通ったんですけれど、・・・免許取ってから10年ぐら い経つんですけれど、ゴールドカードです、無事故・無違反。で、行きはよくっ て、歌いながら行くんですが、帰りは毎日夜1時2時、最後の方なんかは5時とか で「あ、もう朝だよ」って、そんな時間に帰る自分がつらかった。今日もがんば ったっていう達成感と同時に疲労感があって、何であたし、こんなところで車運 転しているんだろう、って。途中、アフレコとかあった日は、車を置いて電車で 仕事行って、終わって帰ってきてからレコーディングしたりして。 でも、毎日毎日楽しかったです。ほーんとに、合宿みたいで楽しかった。ジェ ラードを食べたし、花火見れたし。そう、『この日とこの日、どっちにやりまし ょう』とか言われて、『この日、花火大会ですよね。この日にやりましょう』っ て。ランドマークプラザとクイーンズスクエアの間の広場で、新星堂のあるとこ ろね、浴衣のギャルに囲まれて、20分ぐらい見ました。」 質問 4: パッケージについて、何かエピソードは? 「撮影が朝だったんだけど、2時起きで2時半集合とかで、2時起きって何? 2時 に寝るとかなら分かるんだけど。前の日ホテルに泊まったんですけれど、10時に 寝て仮眠をとって、2時に起きて2時半集合でそれからメイクさんのところに行っ て、今回スタイリングも自分でしているから服を持ってきて着替えて、5時から 撮影開始で7時に終了して、8時に帰って、朝ってこんな感じなんだって思って。 ロケハンにも参加したんだけど、その時はテレビの撮影とかをしていて、騒々 しいなとか思ったけど、本番の日は誰もいなくて、ビンゴで。あと、この歩道橋 の写真、よく見たらロケバスが写っていて、切ってもらいました。 今回のジャケットは朝のイメージで、前回の『いっしょがいいな』の黄色の対 称にしたくって、じゃあ青にしようって。ちょうど、『ビタミン不足』の2番の イメージにしたかったのね。こんな風にしたいって見本は、子安さんの『メリー さんの子猫』、あれがあってイメージをうまく説明できた。子安さん、ありがと う。 撮影は4人ぐらいでこじんまりとやったんで、楽しかったです。」 質問 5: ジャケットを見て、金月さんのイメージとそっくりだと思ったんですが、 自分で気が付きました? 「全然。あたし、人が写っているジャケットって嫌いなんで、今回も風景だけの ジャケットにしようかと思ったんだけど、さすがにそれじゃあっていうことで。 本当に、考慮に入れたのは子安さんのCDの色だけで、それ以外は特別何も考え ずに作りました。」 質問 6: 「I」の中で、一番気に入っている詞と曲は? 「全部好きなんだけど、あえて言うなら、今かかっている『手紙』が一番・・・。 これは (出来たのが) 早かったね。何も言わずに、おまかせで作ってもらって。 曲が出来たから詞をくださいと言われて、さあ困った。ノートをガーッと見て、 急いで作って渡したら、支離滅裂だったのがきれいに整理されて戻ってきて、あ たしにもこんな世界観あるんだって、感心しました。あたしの詞も、なかなかイ ケてるじゃん。 アルバムの中では、この曲が爆弾的な曲になったかな。これだけが友情の曲に なって、『うまい棒』とかの『当たり』みたいな。6曲の中では、ぶっ壊すとい う意味で、代表格かな。」 質問 7: 最近のお気に入りの曲は? 「アルバムを作り終わったら、活字中毒と音楽中毒になっちゃって。もぬけの殻 みたいになっていて、毎日仕事の合間にCDショップへ行ってCDを視聴したり、本 屋さんで小説を見て回ったりしています。 最近のお気に入りは、『Dr.Strange Love』の・・・アルバムのタイトル、忘 れちゃった。ピンクのジャケットで、羊さんが写っているやつ。『え、菊池って こんなの聞くんだ』って感じかもしれない。他には、Lisa LoebのCDを買ったり。 レコーディングが終わってから1週間で、10枚ぐらい買ったりしたかな。でも、 今は自分のアルバムを寝る前に聞いています。短いから。あと、井上陽水さんの ベストアルバムを買ったり、いろいろ。まあ、聞きたいのはたくさんあるから。」 質問 8: 今回のアルバムを作るにあたって、心境の変化とかはありましたか? 「前の『いっしょがいいな』では、『僕』って言葉で、恥ずかしい気持ちとかを ごまかして、それを楽しんでいたのね。でも、今回私自身のことを歌おうってい うことに決めたから、それじゃあいけないってことで。今回、『僕』で書いてあ ったのもあったんだけど、全部『私』に直して。髪も伸ばして女らしくなったし、 大人になっているんじゃないけど、声優から離れた日常のあたしを表現したくて。 詞では『私』って書いてあるけれど、歌い方はその時の表現によって、『わたし』 だったり『あたし』だったり。 なんか教養講座みたいになってきたけど、みんなメモしとけよ。」 質問 9: 「神八剣伝」の収録や打ち上げの時のエピソードがあったら、教えてく ださい。 「収録の時に、全部絵があった。26話全部。時々、背景が白いところとかもある んだけど、キャラクターたちは全部口が動いていました。1回につき、2時間から 2時間半ぐらいで終わって、楽しかったですよ、すごく和やかな雰囲気で。 打ち上げは、収録の最後の日に、2時とか2時半まで盛り上がっていて、『この 人たち、人間?』って。打ち上げ旅行は、夏樹リオちゃんの運転する車で、森君 と一緒に3人で乗ったんだけど、助手席には座らせてもらえずに後ろの座席で。 分岐点のところで森君が話しかけたら、首都高の入口を通り過ぎちゃって、3時 集合で5時半に東京をでて、でも6時に鬼怒川にいました。どんな運転やねん。 アフレコって、こんなに絵が入っていると充実しているんだって思いました。」 質問 10: アルバムを引っさげてのライブツアーとかはやらないんでしょうか? 「会社に聞いてください。あたしがしたい、みんなが行きたいって言っても、お 金が動かないとどうしようもないんで。やる以上は、最低でも東京・大阪とかで やりたいんですけど・・・。やる気は十分ですよ。」 質問 11: 今回、アコースティックな曲がほとんどですが、ギターの練習は? 「してますよ。(待ってましたとばかりに、即答) ギターとかバンドとかをやっている人は分かると思うんですけれど、今回コー ド進行がメチャ難しいんですよ。弾けないっちゅーねん。 でも何とか、『手紙』と『リプレイ』は弾けるようになったかなぁ? 練習は してるけど、あんまり進んでいません。」 この辺りで、そろそろ時間ということで、まとめに入る志穂さん。 「はい、そんなわけで、そろそろ時間がなくなってきたようなので、質問の方は 終了したいと思います。 今回のアルバム、特に皆さんの意見を聞きたいので、感じたいこととか見えた 景色とか、ぜひ聞かせてほしいと思います。お手紙とか、会社に電話をかけられ ても困るんだけど、あたしいないんで。 これがいい、と思ったら、お友だちとかに『買え』とは言わないけど進めてみ てください。 スタッフにも、歌唱力はもうちょっと頑張れと言われましたが。 今回、大分自信作なんで、ぜひぜひ感想とかを送ってください。こちらの宛先 まで。(と、胸の前のあたりを指さして、左右に動かす) 今日はありがとうございました。気を付けて帰ってください。」 このあとは、握手会となった。1人ずつ志穂さんの前に行って、握手をしてから 少しお話をして、最後にサイン色紙をもらって退場という形。久しぶりにゆっく り話せる機会だったので、皆さん緊張しつつも、いろいろな話をしていたようだ った。
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