遅刻の帝王の部屋 : イベントレポート : 菊池志穂ファンの集い in 浜名湖かんざんじ温泉 |
メモの間に合わなかった部分は妄想補完をしつつ、 何とかそれらしくまとめていますので、実際とは違う部分も多数あるかと思います。
特に、東京発1号車や大阪発のバスの中では、どんな出来事があったのでしょうね。
日時 : 1999年10月2日(土)〜3日(日)
場所 : 遠鉄ホテルエンパイア 等
1. 移動
午前10時少し前、去年のサマーキャンプと同じ集合場所である、 新宿駅西口・富士銀行前へと、恐る恐る近づいてみたのだが、 そこには恐ろしい光景は広がっていなかった。 まだ集合時間前だというのに、すでにバスへの乗車が始まっていたようで、 私がようやく乗り込んだ時には、ほとんど席が埋まっているという状態だった。 そんなわけで、私は一番後ろの座席に座ることになったのだが、 周りはすっかり顔なじみの方ばかりということで、何かが起こりそうに感じられた。
午前10時30分の出発までの間に、出席確認と一緒に部屋とグループ番号が発表され、 さらに名札を首からかけるための紐が配布された。「Shiho Kikuchi HAMANAKO TOUR」 という文字やSKマークが入ったピンクの巨大な名札は、 数日前にファンクラブの封筒で自宅に郵送されてきたものだが、 皆さん何のためらいもなく首からかけ始めたので、ちょっと尊敬してしまう。 ところで、北海道から飛行機で向かっているという方が、 到着が遅れているとのこと。 心配されたが、どうにかギリギリ間に合って到着し、ほぼ予定通りにバスが出発した。 噂では、1号車には集合時間になっても自宅にいたという方がいて、 現地集合になったとのことだが、詳細は不明である。
バスが出発すると、「指令書」なる質問用紙と、菊池志穂オリジナル便箋 (夏のコミックマーケットで販売していたもの) が1枚ずつ配布された。 そして、添乗の方からスケジュールのご案内が、口頭にて行われた。 紙に書いて渡してくれればいいのだが、進行上の都合があるのだろうか。 ちなみに、要点は以下の通りである。
ここで、菊池志穂さんからのメッセージビデオの上映が行われる。 去年はカセットテープだったので、数段グレードアップしているようだ。 まず、「菊池志穂 in 浜名湖」というタイトルが表示される。 そして、「このバスは東京2号車です」という表示があり、 どうやらバスごとにビデオテープを分けているらしい、ということが判明。 そして、いろいろとテロップが表示されていたのだが、 字が小さすぎてよく見えなかったので、詳細は不明である。
テロップが終わると、モニターの中に志穂さんが現れる。 「東京2号車の皆さん、おはようございます。」 バスの中でほとんど反応がないのを見越していたのか、もう一度 「おはようございます!」とあいさつをして、 「たった2日間ですけど、ケガの無いようにめいっぱい楽しみたいと思います」 と抱負を述べられた。 さらに、「ここで、皆さんに指令があります」ということで、 「バスの中で議長・副議長・書記を決めて、よりすぐりの質問を考えて、 バスを降りる時にスタッフの人に渡してください」との指示が出された。 まだ事態を把握できていないのだが、「それでは浜名湖で逢いましょう。バイバイ」 と言い残すと、ビデオは終了してしまった。
つまり、各人が個別に質問を出しても紹介しきれないので、 バス全体で質問を1枚にまとめてもらい、まとめてもらった分は全部紹介する、 ということのようで、それでようやく主旨とさっきの指令書の意味が理解できた。 ビデオでは、議長等をじゃんけんで決めるように指令が出されていたようだが、 2号車では立候補を受け付けた結果、 小澤さんと私が取りまとめをすることになったらしい。 そうこうしているうちに、11時30分頃に海老名のサービスエリアに到着。 ここで1回目の休憩になったのだが、 この機会に議長や書記は一番前の座席に移動するようにとのことで、 早くもバス酔いしそうな雰囲気だった私には天の声に聞こえてしまった。 バスから降り、ようやくいつもの見慣れたメンバーの顔を見ることができたのだが、 早くも食べ物やらアイスやらを手にしていたのには感心してしまった。
次の食事タイムまでの間に、各号車で連絡を取りつつタイミングを合わせて、 昨夜完成したというファンクラブの会報が配られた。 昨夜、自宅への発送もしたのだが、合宿参加者にはこの場でも配布するとのこと。 太っ腹なのか、多く印刷しすぎてしまったのかは、気にしないでおこう。 いっせいに会報を読み始めたので、たたでさえおとなしかった2号車の中が、 さらにおとなしくなってしまう。 そして、ライブの告知等を見つけてちょっとだけ騒がしくなったりしたのだが、 他のバスではどのような状況になっていたのだろう。 海老名を出てからは渋滞にはまることもなく、 天候は信じられないぐらいのお天気だったのだが、時々雲行きが怪しくなったり、 そしてまた復活していたりして、予断を許さないと言う状況が続いた。 午後1時30分頃、牧ノ原のサービスエリアに到着。 ここで、40分間の休憩ということだったが、 私はバスの中でおなかが大変なことになるのが非常に恐いので、 軽くおそばを食べるにとどめておいた。
牧ノ原を出発。いよいよ、ここからは我々の出番である。 小澤さんと一緒に、皆さんから集めた質問に目を通しながら、 面白そうな質問を選んでいくという作業を始める。 ラジオ番組のディレクターか構成作家にでもなった気分で、 いかに大変な作業かということを身をもって感じながら、 かなり悩んだ末に各問4つぐらいに選別を行う。 ここからは議長・小澤さんのオンステージとなり、質問を1つずつ読み上げながら、 バスの中の皆さんの反応を見つつ、提出する質問を最終決定していく。 あとは、決定した質問を正式な指令書にまとめるという、書記の私の仕事なのだが、 意外とバスの中では文字が書きにくいことが判明。 いつの間にかバスは東名高速を降り、浜松市に入っていたようで、 ホテルと遊園地の観覧車も窓から見え始めていたようだった。
午後3時すぎ、遠鉄ホテルエンパイアの前に、バスはゆっくりと到着した。 バスを下車して荷物を持ち、ロビーの前で添乗員さんから説明を受ける一行。 ロビーには、籠を担いだ人形が飾られており、「受付 菊池志穂ファンの集い」 という案内と一緒に我々を歓迎してくれていた。 隣の遊園地「パルパル」の無料入場券を希望者に配布するとのことだが、 乗り物代は別になるということを知らされ、がっかりする一同。 とりあえず部屋に入って荷物を置き、私はロビーに戻って指令書を完成させる。 そうこうしているうちに大阪・名古屋組も到着したようで、 受付で説明を受けている姿が目に入ってきた。
指令書の提出も済んだので、再び部屋に戻る。 私の部屋のメンバーはよほど元気が有り余っているようで、 さっそく遊園地へと出かけていってしまった。 とりあえず、私は部屋で少し休憩をしたりしてから、 ホテルの13階にある温泉に入ってみることにする。 広くて明るくて窓から外の景色が見えて、なかなかいい感じであった。 ・・・部屋に戻って涼んでいると、遊園地組が戻ってきたようだ。 遊園地では何やらいろいろ事件もあったようだが、詳細は不明である。 集合時間まで少しだけ時間があるので、遊園地組の方々も温泉へと向かい、 浴衣に着替えて帰ってきた。・・・また去年の悪夢がよみがえるのだろうか?
2. 大宴会
ホテルの1階ロビーには、約20名ほどが浴衣姿で集合していた。 なぜか、浴衣姿なのは知っているメンバーばかりで、それ以外は私服姿。 さすがに、今回はウェイターさん等はいないようだが、 最初からいた「女の子」2名に加えて、3人目の女の子の姿があったのはなぜだろう? さて、今回もグループごとに、座席 (の指定権) の抽選が行われた。 私のいたグループ8は、ボスことすがやさんがリーダーで、見事に「2番」を獲得。 抽選はグループ9から順番に引いていったのだが、 一番最後にクジを引いたグループ1が「1番」を当てたようで、 「残り物には福がある」とはこのことを言うのだろう。 入場の順番が決まったところで、宴会場への入場が始まった。 私たちはステージ右端の列に座ることになったのだが、 これは飲み物の引き替えコーナーに近いからなのかどうかは、定かではない。
午後6時、旅行会社の上野さんより、開演に先立っての注意事項が伝えられる。 イベントでおなじみの、いわゆる前説というやつである。 今回は、カメラの持ち込みはOKとなったのだが、志穂さん本人の撮影は不可とのこと。 その他、一通り注意事項やスケジュールの説明が終わったところで拍手が起こり、 あわてて「ここは拍手するところではございませんので、 本人が入ってきたときにお願いします」と、照れる上野さんだった。
午後6時10分、宴会場の襖が開き、菊池志穂さんが姿を現した。 大きな拍手に迎えられて、ステージに直行する志穂さん。 いつものように軽妙なごあいさつトークが始まったのだが、 その内容をかいつまんで紹介すると、
「どうもこんばんは、元気ですか? 菊池志穂です。」
「バス酔わなかったですか?
遅刻した人がいると聞いたんですけど、ちゃんと到着できたんでしょうか。」
「もう温泉入った人? (かなり手が挙がり) すがすがしいね。
どうでしたか? 窓から外が見えるんだってね。
でもそれは、外からも見えているってことだよ。」
「今回で2回目を迎えましたファンクラブツアー、ここ浜名湖の、
・・・ホテルの名前何だっけ、まあお世話になるってことで、
よろしくお願いします。」
「去年も参加した人? (半分ぐらい手が挙がる) 今年初めて参加した人?
ウソつくなよー、ウソついた人は、カニ没収だからね。」
この辺りで乾杯がまだだったことを思い出したのか、
「もう、大分おなかがすいてますよね。あたしの話より乾杯の方が先だよ。 えー、東京大阪合わせて83名、1人の欠席もなく、集まりました。 みんな雨にも放射能にも負けずに参加してくれたということで、 けがのないように、最初っからけがをしている人はいるみたいですけど、 2日間めいっぱい楽しみましょう。乾杯〜。」
志穂さんの乾杯の音頭と共に、食前酒 (ワイン) をあげて、乾杯する一同。 今回は、座敷で和食のお食事だったのだが、海の幸から山の幸まで、 豪華な料理がテーブルの上にずらりと並べられていて、 どれから食べたらいいのか迷ってしまうほどだった。 志穂さんと、ピクチャーマジックの原田さん、土肥さん、今村さんが、 一番後ろに4人並んで座っているのが見えたので、 「ひょっとして、後ろの席の方がよかったのかも?」という思惑が働いたりして。 食べている間にも、炊き込みごはんやお味噌汁やデザート等が次々と運ばれてきて、 テーブルの上が大変なことになってしまっていた。 どうにか料理も片付き、最後に手を紫色にしながら巨峰を食べていると、 志穂さんがステージ上で話し始めたので、あわててメモを手に持つ私。
「ごはんおいしかったですか? エンパイアホテルさんに感謝しつつ、
(ホテルの名前が) 箸の袋に書いてありました。まだ食べていたい人は食べていつつ、
寝たい人は大宴会場に置いてけぼりになるだけですから。」
「えー、バスの中で指令書を出しまして、東京発1号車、2号車、
大阪名古屋のそれぞれで、議長・副議長・書記を選出して、
質問をまとめてもらったのですが、これはどんな風にやったの?」
「・・・」
「みんな口ある? 1号車、どこですかー? どれぐらいで決まったんですか? 5分?
みんな他のことやって盛り上がってたんですね。こんなことやってらんないよって。」
ということで、各バスの議長さんが、順番に指令書に記載された質問を読み、 それに志穂さんが1つずつ回答していく形式で、質問コーナーが進められていった。 質問は、Q1「今回のアルバムに関する質問」、Q2「Smilly Kidsに関する質問」、 Q3「声優菊池志穂への質問」の3つのテーマから構成されている。 まず最初に東京1号車ということで、議長・吉田さんが質問を開始した。 簡単にまとめた内容は、以下の通りである。
続いて、東京発2号車の質問ということで、小澤さんが登場。 内容は以下の通りである。
最後は大阪発名古屋経由のバスで、議長は「R・Y・AのRYA!?」こと大倉さん。 質問のために立ち上がったところ、カメラマン約2名が付いて、写真を撮り始める。 それを見て、「撮影会はマネージャーを通してください」と志穂さん。 ということで、質問は以下の通り。
かなり予定の時間をオーバーしたようだったが、このような感じで、 大盛り上がりのうちに質問コーナーは終了となった。
続いて、午後7時30分ぐらいから、菊池志穂さんとの2ショット写真撮影会が行われた。 志穂さんからルール説明があり、「売ったりしないでください」とのこと。 撮影は、志穂さんはずっと椅子に座ったままで、 隣の椅子に一人ずつ順番に座っていってはパチリ、 そして出来上がったポラロイド写真を今村さんから受け取る、 という流れ作業で行われた。 今回も、彼女を入れて3人で写真を撮ってみたり、 志穂さんを間にキャイーンなポーズの2人組とか、 昨年「たかがバトミントン」で靭帯を切られた方と 今年ゲームショウ帰りにバイクで事故にあった方が仲良く腕を組んで、 松葉杖の「新旧交代」記念のポーズを撮ってみたり、 写真撮影の隙にスタッフとの接触を試みてみたりと、 皆さんいろいろと工夫されていたようだ。 なお、志穂さんはブルーのストライプの入った半袖シャツに 黒いロングのスカートだったので、 浴衣姿とは妙な組合わせになっていたかもしれない。
一通り記念撮影も済んだところで、午後8時頃より、 すでに存在すら忘れさられていたビンゴ大会が始まった。 今回もレアグッズが多数ということで、その一例をご紹介すると
その後、次々とビンゴが出ていったが、 特にピクチャーマジックTシャツが大好評だったようだ。 しかし、ついにくじも残りわずかということで、 最後にビンゴになった方々がじゃんけんでくじをひき、 負けた方はさっき撮った写真にサインということになった。 せっかくじゃんけんに勝ち残り、 喜んでくじをひいたところ「さっき撮った写真にサイン」が当たってしまい、 「これじゃあ負けても同じやん」という方もいたりして、 大盛り上がりのうちにビンゴ大会も終了となった。
・・・と思いきや、「残念賞」ということで、ビンゴが揃わなかった方にも ファーストスマイルさんの創業3周年記念グッズのTシャツかストラップが プレゼントされることになり、くじ入りの箱の前から長い列が出来ていた。 ところで、今回はステージ上でくじ引きをする際にマイクを渡され、 名前を名乗らされたのだが、残念賞な人々の列にもマイクが回されていったので、 晴れて全員が自己紹介をするという機会が設けられたのだった。
かなり時間もおしているということで、ここで菊池志穂さんから 「中締めのごあいさつ」が行われる。 「ということで、1次会おつかれさまでした。 このあと2次会ということで、今度は少し雰囲気を変えて、 歌も歌ったりしたいと思います。 それまで、いったんお部屋に荷物を置いてきたり、着替えたり、 お風呂に行きたい人は大ダッシュで行って、5分で帰ってきてください。 えー、おなかもいっぱいになったし、ビンゴもやったし、 写真撮影もしたし、去年とおんなじ? また30分後に、2次会の会場であいましょう。」 と言うと、志穂さんは一足先に宴会場から退出。 旅行会社の方から補足説明を受けてから、 各自賞品を抱えていったんお部屋に戻り、2次会の準備にとりかかるのだった。
3. 二次会
午後8時50分、ファンクラブの一行が、ロビーのフロント前に続々と集結していた。 よく見ると、浴衣の集団はいつの間にかほとんどいなくなって、 普段着の集団となっていたようだった。 2次会の会場は「ナイトシアター レッドローズ」という、 アダルトな感じの漂う、ちょっと怪しげな雰囲気の場所とのこと。 今回は、大宴会の時とは逆の順番で、会場に入場することになった。 したがって、私のいたグループ8は9番目の入場となり、 一番右奥のシートに座ることになった。
旅行会社の上野さんより、注意事項等が伝えられる。そして、 「えー、そろそろ菊池さんの準備が出来たようなので、大きな拍手でお迎えください」 と言い終わらないうちに、菊池志穂さんが登場してしまう。 拍手の中、ステージに上がる志穂さん。まずは、 「みんながグデングデンになってしまう前に、 班ごとの写真を撮ってしまいたいと思います」とのことで、 グループごとに菊池志穂さんを囲んでの写真撮影となった。 志穂さんは「みんな、このステージに上がれるんだぜ」と言っていたが、 上がりたいと思っていた人はどのぐらいいたのだろうか。 ちなみに、この時の志穂さんの服装だが、 スカートだけが茶色に変わっていた。
写真撮影も無事に終了し、各自ドリンクを取ってきて、乾杯となる。 「はい、ということでね、2次会の乾杯をしたいと思います。 in 浜名湖、2次会に乾杯〜。」
「とりあえず、ごはんおいしかったですか。ビンゴの賞品はしまいましたか。
友達は出来ましたか。
83人、修学旅行ってこんなもんかと、ごはん食べながら思いました。
2次会は大宴会とは雰囲気を変えて、『レッドローズ』に集まってもらいました。
ここはショーとかをやる不思議なところなんで、
こういうところにはあまり入ったことがないです。未成年者なら普通はあり得ない。」
「今までも、キャンペーンで何回かイベントをやったんですが、
今回はファンクラブのイベントということで、『I』の話をしながら、
全曲を歌いたいと思います。
2日前に、杉ポンとやまけんで飲みました。朝5時まで。喉が痛いです。
声が出なかったらごめんなさい。
さっき、宴会の写真撮影の時にみんなからもらった、
バスで配った「菊池になんでもいいからお手紙」っていう便箋、少し読みました。
こっちはアンケートと違って、本当にお手紙って感じでしたね。
こんなにいっぺんにお手紙もらったことなかったんで、なんかわくわくしてます。
今晩、あらためてゆっくり読みたいと思います。
ざっと読んだ中にもありましたし、
アルバム出してから感想もらったのもそうなんですか、
アルバムに関しては、本当に受け取り方も様々だなあと思いました。」
(1) ビタミン不足
「5ヶ月前の、エッグマンでのバースデイライブの次の日に、
『青春!!タコ少女』の山咲トオルさんのお宅でパーティーがあって、
お呼ばれしまして。
あたしの誕生日もお祝いしてくれたりして、
すっごく盛り上がって、気が付いたら夜も明け、
・・・さすがに菊池もそろそろお年頃なので、徹夜はキツくって。
でも、朝のまだ少し暗い空がきれいで。
あ、ジャケットの色は、この時の空がモチーフ。
そんな中、みんなで話しながら帰った時に浮かんだ曲です。
特に、2番の詞がちょうどその時のイメージで。
歌詞の『守るよりも壊す』ってのは、年を取ると守りに入ってしまうのが、
損しているんじゃないかと思って。
仕事も遊びもやってカラッポになったら、空虚感だけが残るのかなって思いながら、
朝の青い空を見ながら歩いていたって話をしたら、
『それって、ビタミン不足でしょ』って言われたのから、タイトルを付けました。
あなたにとってのビタミン不足が何か、考えてみてください。」
(2) ハルジオン
「曲名を最初に見た時、クスリだと思った人?
ハルジオンってのはお花の名前で、別名をビンボウ草って言うんだけど、
作詞作業をしていた公園でビンボウ草を見つけて
『これ、何ていう草なんだろう』と思って、自宅へ帰って図鑑を見たら
『ハルジオン』って書いてあって、ノートに書いておいたのから付けました。
今日も、同じ菊池志穂のファンなんだけど、
一緒に中に入っていいか分からない、小さなきっかけから一緒になれたら、
というような気持ちを恋愛に置き換えました。
この詞は、レコーディングの前日夜8時に出来て、
FAX送って詞に曲を付けてもらって、次の朝にオケ取って、私は仕事に行って。
『なんでこんな日に限って叫んでいるんだよ、ルーティ』
って思いながら帰ってきて、それからレコーディングを始めて、
出来上がったら朝になっていた・・・。
歌詞の中にもある、『キミのうた』が私のうたになればいいと思います。
なんか本当にショーみたいだね。」
(3) アイタイ
「これはバースデイライブで歌ったんですけど、暑くて狭くてすみません。
ふた開けてびっくり、200ぐらいだと思ったんだけど、エッグマンに350?
こんなぎゅうぎゅう詰めになりながら、みんなと一緒に盛り上がれて、
とても楽しかったです。
で、これをやりたくて、6曲のアルバムにたどりついたというわけです。
あ、変な雑誌に名前が載っちゃったんで疑惑があるかもしれませんが、
あたし子安さんと付き合っていません。
つい最近まで知らないで、火に油を注ぐようなことをいっぱい言っちゃった。
子安さんのアルバムの色のイメージを参考にしたとか、
子安さんとごはん食べにいったとか・・・。
タイトルをカタカナにしたのは、あれも記号化をしました。
まあ、パソコンも始めたしさ、ノートの端っこに書いていたとか、
いつの間にかパソコンに打っちゃったとか、そういう何気ない思いを歌いました。」
歌っている最中に、何の前触れもなく、後ろや壁のカーテンが動き始める。 それに気が付いて、「なんでこんなの開くの? 原田君、絶対、 ボタン操作間違えたんだよ」と志穂さん。 しかし、その後もカーテンの開閉は、ますます激しくなっていくのだった・・・。
(4) 手紙
「次の曲、『手紙』です。
ある1人の好きな人への手紙にしようということで、
誰のことかと言うと・・・丹下桜ちゃんへの手紙です。
自分のことだと思ったでしょ? ・・・何かいろいろやりたいらしいよ、原田君。
桜ちゃんに『あなたに4曲目をあげます』って言ったら、
(桜ちゃんのマネをして)『ありがとう、うれしい。心して聞くね。』
と言ってくれたんですけれど、本人にはまだCDを渡せていないです。
この歌は、丹下桜ちゃんのために書いた曲ですけど、
今日はみんなのために歌います。」
(5) eye
「短い曲を作りたいということで、11〜2行あった歌詞を4行にして、
吉城伊万里さんの家で6時間缶詰めになりながら、
吉城さんの伴奏で鼻歌交じりに作りました。
あたしが初めて作曲に挑戦した曲です。
歌詞の意味は、誰の目に映る私も一番私らしい私でいたい、
そのために私も頑張るからってことで。
ファンクラブの2回目のイベントでいろんな人がいて、
見た目はそれぞれで変わるかも知れないけれど、
その時の一番私らしい私で見てほしいです。
あたしの歌・史上一番短い、たった2分の曲です。」
(6) replay
「いろんなことをしても、いつも同じところでつまづいている、
そんな自分をはっきり認めよう、一番恥ずかしいそんな自分を見てもらおうよ、
という歌です。いろいろなタイトルがあったけれど、最終的に『リプレイ』、
再生という意味になりました。
本当はすごく切ない曲だったけど、(同じところを繰り返して回っていても)
螺旋状に1mmずつ上っていこうよってことで、ロック調にアレンジしてもらいました。
みんな、キャラソンとかノリのいい曲とかをやってほしいとか、
いろいろと不満があると思いますが、これをやったから次待ってろよ。
お芝居もそうだよね、基本が出来てなかったらその先に進めないし、
滑舌が悪かったら偉そうなことを言っていても説得力がないので、
まず自分を認めて、今のありのままの自分で歌いました。
(←同じく、補足を期待しています。)
みんなにとっては6曲しかないし、ノリのいい曲もないし、声も低いし、
ガッカリだったかもしれないけど、ここがゼロ地点、これからの菊池は未開拓です。
今日バスの中で配った会報にも書いてあったと思いますが、
10月27日にナガトミさんのライブにゲスト出演して1曲か2曲歌うので、
ぜひ聞きに来てください。
ナガトミさんのところで歌うということは、どの曲だか分かると思うけど。
それから、明日の『タコ少女』を絶対聞いてください。
東海ラジオで、日曜日の24時からだっけ?
・・・あたしの口から言えるのはそれだけなので。
明日、みんな分かってるよね、ラジオ体操。今回は第2だから。
このあと終わってから、部屋であまり騒がないで、早く寝るように。
チャットしたり麻雀したり、まさかCDドラマを作ったりしないよね?
では、あたしに歌の大切さを教えてくれた1番の友だちが書いてくれた曲、
『リプレイ』です。」
6曲すべてを歌い切った志穂さんから、最後にあいさつがあった。
「みんなどうでしたか? 楽しかったかな? ちょっとシンミリしちゃったかな?
大丈夫かな?
みんなとこういう風に集まれて、すごくうれしかったです。
初公開の6曲、ファンクラブのみんなの前で歌えて幸せでした。
おやすみ〜、良い子はみんな寝るんだぞ〜。」
皆さんからの拍手に送られながら、会場から退出していく菊池志穂さん。 その後、旅行会社の上野さんが再び登場し、明日のスケジュールの説明が行われる。 この時、「みんなでMDにメッセージを吹き込んで、志穂さんへ送ろう」 という提案があったりしながら、各自の部屋へ戻っていく一行だった。
私の部屋のメンバーは、他のグループの方々と1つの部屋に集結して「三次会」 を始めていたのだが、私はお部屋で先にメールチェックに挑戦してみる。 そうこうしていると、メッセージ収録係の方がMDを持ってやってきたので、 私も宴会部屋に移動することにした。 すでに三次会も宴たけなわになっていたようで、 座敷でまったりとくつろいでいる姿が目に入ってきたのだった。
MDへの収録は、コアラのリボンにひとめぼれ!さんの進行による 「おさるファンのさんぽみち」ということで、 各自で一言ずつ、思い思いのメッセージを入れていくことになった。 最後に、「この番組は、ピクチャーマジックの提供でお送りしていません。」 とオチが付いたところで収録終了になったのだが、 他のグループではどんな感じだったのだろうか?
その後、ギターやハーモニカを持った方々が乱入し、 お部屋でミニライブが始まったりしながら、さらに夜は更けていった。 私は午前2時ぐらいに自分の部屋に戻ると、早々に布団に入ってしまったのだったが、 まだ盛り上がっていた部屋もあったようだ。
4. ボーリング大会
午前6時30分頃、他のメンバーより一足先に目覚めた私は、 とりあえず温泉で朝風呂を楽しむことにした。 お風呂から戻ってくると他のメンバーも起きていたようなので、 ぞろぞろと朝食会場に向かう。 朝食はやはりバイキング形式となっており、 テーブルの上には何十種類もの料理が並んでいた。 今回も、大部分の人がご飯の方を選んでいたようだったが、 やはり昨年の「声優コレクション」の紙芝居で見た「しろめし食べる〜」 が脳裏に擦り込まれているということなのだろうか。 朝食を終えて午前8時過ぎにお部屋に戻り、せっせと荷物をまとめ始める。 何人かモバイルしている姿が見られたようだが、 他の部屋でも同じ光景が広がっていたに違いない。
午前9時、チェックアウトも済ませ、荷物を持ってフロントに集合した一行は、 バスへの乗車を開始した。 フロントガラスの案内板をチェックしたところ、 昨日の大宴会で指摘があったということで、さっそく東京発1・2号車は 「菊池志穂」に修正されていた。 ただし、大阪発は「菊地志穂」のままだったが・・・。 午前9時10分すぎ、ホテルの方々に見送られながら、 バスはボーリング場へ向けて出発した。 ピクチャーマジックのスタッフの方々も各バスに分乗したようで、 2号車には今村さんが乗ってこられた。 私の前の席に座っておられたのだが、緊張してほとんどお話できなかったのが、 非常に心残りではあった。
午前9時40分、バスは「浜松毎日ボウル」に到着した。 まず駐車場に集合して、ラジオ体操を行うとのことなので、 みんなぶつからない程度に広がる。 ラジカセから、予告通り「第2体操」がかかり始めた。 「久しぶりとは言え、やはり体は覚えているのね」と、 自分に感心しながら体を動かしつつ、ふと志穂さんの方を見てみる。 自分で「今回は第2だからね」と言っていたわりには、 みんなの動きを見ながら真似したり、全然違う動きをしているのを目撃してしまった。 混乱の中、どうにか第2体操の曲が終了し、 何事も無かったかのように「よく出来ました」と志穂さん。 続けて「第1体操」もあるのかと思ったが、これで体操の時間は終わりのようで、 (ラジオ体操の出席票に) ハンコを押してもらう暇もなく、 ボーリング場への移動が始まってしまった。
ゲームの要領は、事前に示されたグループ分けに従って、 1レーンに付き4人ぐらいずつ、合計21レーンに分かれて、 2ゲーム行うとのことである。 当初指定されたレーン番号に26をプラスしたレーンを使うということなので、 私の使用するのは37レーンである。 ゲーム前に、例によって志穂さんからあいさつがあった。 「菊池もボーリング得意じゃないんで、100行くかどうか・・・」 とのことだが、スコアよりも筋肉痛がいつ来るかにこだわっているようで、 「ボーリングが上手な人もそうでない人も、 なるべく明日筋肉痛が来るように頑張りましょう。」と締めくくっていた。
私のいたグループは、どちらかと言えばおとなしかった方だったのだが、 付近のレーンでは、ストライクを次々と出している様子が見られたようだ。 私は久しぶりのボーリングだったということもあり、 当然「そうでない人」に含まれるのだが、去年のバドミントンよりは、 多少はゲームになっていたのではないかと思いたいところである。 志穂さんとピクチャーマジックスタッフの方々は、 一番端のレーンでプレイしていたのだが、 私のいる位置から離れていたので、どんな感じだったかは不明である。 途中、志穂さんが自分のカメラを持って各レーンを訪れ、 2レーンずつ集合写真を撮っていった。 (この写真がどんな風に写っていたのかは、私たちには謎である。)
ゲーム終了後、結果発表が行われるということなので、会議室に集合させられる。 ゲーム結果の集計が行われるまでの間、志穂さんからあいさつがあった。 ちなみに、今日の志穂さんの格好は、白の長袖シャツにGパン、 そして赤・青・白の床屋模様なバンダナである。 あいさつの前に、Smilly Kids NO.243の八重柏さんが今日がお誕生日ということで、 「おめでとう」とお祝いされる。
「ボーリングお疲れさま。どうでした?」
「・・・」
「みんなもう疲れているんだけど・・・。
1ゲーム目は歓声出ていたけど、2ゲーム目は目がうつろで。
私も、ボーリングをやったのは久しぶりでした。
何か打ち上げで行っていなければ、
2年前に『チームときメモ』総勢10数名で行って以来だと思います。」
「あとでバスで出席取ろうと思ったんですけど、今全員ここにいるので、 先に出席を取ってしまいたいと思います。大きな声で返事をしてくださいね。 名前知られたくない人は返事しなくていいけど、ボソッと『ハイ』ぐらいは返事して。 みんなに顔を知られたい人は立ってもいいし、歌ってもいいから。」
東京発1号車から順番に、フルネームで「○○○○くん」「○○○○ちゃん」 という感じで名前を呼びながら、出席を取っていく。単に名前を呼ばれるだけでなく、 返事のあとに志穂さんからコメントが付いていた人もいたりしたが、 1人の欠席も無かったようだ。全員分の出席を取り終わり、 「以上83名、とりあえず無事に終わりました。ご苦労様。」と、 嬉しそうな志穂さん。
ようやく集計が終わったということで、表彰式が始まる。 表彰対象は、チーム対抗、MVP (優勝チームの中で一番高得点の個人)、 敢闘賞 (全体で高得点の個人) の3つで、 それぞれ志穂さんから賞状と副賞が贈られた。 賞状には「第1回Smilly Kids杯争奪ボーリング大会」と書いてあったようだが、 それって第2回以降もあるってことなのだろうか? なお、敢闘賞にはTシャツ、 チーム対抗には「Smilly Kids」のマウスパッド、 そしてMVPにはTシャツ・マウスパッド・きんちゃく袋の3点セットが贈呈された。
最後に、志穂さんから総評をいただく。
「ちなみに菊池は、2ゲームやって両方100いきませんでした。
全体だと54位だそうです。スタッフチームでは、いまむーが絶好調でした。
あっという間の2日間、なぜか今日お天気になって、
みんなのラジオ体操やりたいという思いが届いたんだと思います。
先のことは分かりませんが、次もまたこういう機会で、
ぜひツアーをやりたいと思っています。
次は北海道か沖縄か・・・、その次あたりにぜひバリで。
でも、あたしはその前にパスポート取らなきゃいけないんで。
皆さんもいろいろお金がかかると思いますが、貯金箱買って、
次回に備えてください。
愛のある手紙をもらって、全部読みました。2時までかかりました。
今後の参考にしたいと思いますので、みんなも期待して待っていてください。
えー、家に帰ってドア開けてただいまと言って手を洗うまでが旅行です。
最後まで気を抜かないで、気を付けて帰ってください。
お知らせ。クリスマスあたりにファンクラブイベントをやりたいと思っています。
現在、会場を探しているところです。詳細は、また決まり次第お知らせしますので、
よかったら参加してください。」
最後にスタッフの紹介をしてから、「本当にお疲れさまでした。」と締めくくって、 ボーリングの結果発表は終了となった。あとは帰るだけである。
各自がバスに乗り込んだところで、志穂さんがそれぞれのバスを回って、 お別れのあいさつをしていった。
「2号車、全員いますか? 大丈夫ですか?
運転手さんとガイドさんの言うことをよく聞いて、
トイレ行きたい人はトイレ行きたいです、
吐きたい人は吐きたいです、って周りの人に言ってくださいね。
さっきも言いましたけど、帰るまでが旅行です。
またイベントとかあったらぜひ来てください。
また元気な顔であいたいです。本当にお疲れさまです。」
正午すぎぐらいに、バスはボーリング場を出発した。 バスの外では、志穂さんがずっと手を振りながら、 私たちを見送ってくれたのだった。
バスの中で、依頼されていた「おさる一族」の冬コミ新刊用のアンケートを配布する。 なぜか、私がマイクで説明をすることになってしまったので、 適当にサークルの紹介等をしておいた。 さて、東京行きは富士川で食事タイムとのことだったが、 サービスエリアに着いたら、午後1時30分に到着して50分に出発するとのこと。 当然、お昼をゆっくり食べている時間は無いので、 売店で軽食を買って、外で立って食べている姿が見られた。 出発後も2号車のバスは行き以上に静かで、私もすっかり熟睡してしまったため、 途中で雨が降ったり、道が混んでいたかどうかは不明である。 そして、予定時刻の午後5時よりもちょっと早いぐらいに、 無事に新宿駅西口に到着した。 アンケートもかなりの枚数が集まったようで、ご協力いただいた方々に感謝したい。
・・・こんな感じで、今年の合宿は終了した。 合宿の2週間ぐらい前に旅行会社からスケジュールが送られてきた時には、 あまりに抽象的なことしか書いてないので、「何も決まっていないのか?」 と不安になったのだが、実際にはそれなりに準備がされていたようなので、 安心して楽しむことが出来た。 ただし、去年のもりだくさんの内容と比べると、 今年はちょっと見劣りがしたように感じてしまったのは、私だけだろうか。 昨年以上に志穂さんは遠い存在で、あまり「一緒に何かをした」 とは言えなかったのが、残念な気がしないでもない。
いろいろ言いたいこともあるが、今年は1人のけがもなく、 そして2日間とも雨に降られることもなく、 無事に終わったのは何よりである。 来年の合宿を楽しみにしつつ、今後のアーティスト・菊池志穂の活動に期待したい。
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