遅刻の帝王の部屋 : イベントレポート : 東京ゲームショウ '98 秋 |
10月11日(日)に、東京ゲームショウのコナミブース・正面ステージで行われた 「ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.3『旅立ちの詩』制作発表」の、 簡単なレポートです。
噂のメルティーランサーの紹介ビデオが流れたあと、午後0時30分より 「ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.3『旅立ちの詩』制作発表」 が始まる。 おなじみの「もっと! モット! ときめき」に乗せて、スクリーンに ドラマシリーズのオープニング映像が流れる。朝日奈さんが3作目の主 人公と思わせるような映像は、やはりそのままだった。 開発担当のKECJディレクター、吉富氏登場。ドラマシリーズ前2作品の ハイライトシーンを見ながら、吉富氏にインタビュー。 ― ドラマシリーズのコンセプトは? 「本編とは違って、決まった期間と決まった女の子について、ゆっくり ていねいにストーリーを描いていくというもの」 ― それぞれ、主人公に打ち込むものがあったそうですが。 「1作目はテーマが『根性』で、サッカー。2作目は『芸術』で、ギター でした」 ― どのあたりが「青春」なんでしょう? 「『成長』を青春にあてはめて、そこをプレイヤーに体験してほしかっ た」 「それでは、お待ちかねのヒロインの発表です。『旅立ちの詩』のヒロ インは・・・」 「みなさんこんにちは、藤崎詩織です」 「そしてもう1人・・・」 「もしもし、館林です」 赤いスーツに黒いズボンで、アダルトに格好よく決めた金月真美さんと、 黒いパーカーみたいなのを羽織って黒いロングスカートな菊池志穂さん が登場。また髪型が変わっていたようだ。 ― どうして、今回のヒロインはこの2人になったのでしょう? 吉富「主人公の成長を描く時に、主人公のそばに最もいてほしいのは、 幼なじみ、ということで、藤崎詩織。また、今回は『卒業』がテーマな ので、卒業の時に初めて姿を現すということで、そういう意味でも『成 長』にふさわしいので、館林見晴にしました」 ― 4年前に最初に収録した時と比べて、詩織像に変化はありましたか? 金月「4年前は何もイメージが無い状態だったが、ラジオドラマなどの いろいろな世界が出来ていたので、やりやすかった」 ― 今回の台本を読んでの感想は? 金月「卒業寸前という雰囲気で、すごくせつないと感じた」 ― 今回、サブヒロイン役ということで、意気込みは? 菊池「もう、意気込み十分です。今まで『謎キャラ』と言われ続けてき ましたが、やっと太陽の下に出られるということで、彼女も喜んでいる と思います。その意志を受け継いで、頑張りたい」 ― その「謎キャラ」ということで、演じる上で苦労しましたか? 菊池「逆に、プレイヤーの思い入れに合わせて、見晴ちゃんのキャラク ターが変わっていく4年間でした」 最新映像の初公開。以下のようなビジュアルシーン(オープニング?) が流れた。 ・卒業直前の、校舎のあちこちの様子が映し出されていく。(バックで、 詩織が旅立ちの思いを語っている) ・続いて、各登場人物も次々と映し出されていく ・主人公と詩織の家の間の部分を、上空から見下ろしている風景。雪が 降っている ― 今回の、全体のストーリーを教えてください 吉富「卒業を目前に控え、大学受験も終わって、ほっとしているところ。 主人公は、何とか詩織に告白したいと思っていたのだが、逆に詩織に 『これからも、仲の良い幼なじみていてね』と言われてしまい、落ち込 んでしまう。そこで、自分に何がたりなかったのだろう、と考えるのだ った」 ― 主人公と幼なじみということで、演じる上でどうでしたか? 金月「幼い頃の思い出話とかもあるので、こんなかわいい時もあったん だ、って思いました」 ― 今回、サブヒロインということで、主人公との会話もあるのでしょ うか? 菊池「それはもう、ふんだんにあるはずです。カットされてなければ」 ― 今回の作品で、特に見てほしいシーンは? 金月「全部ですね。あと、小さい時のエピソードもたくさんあります」 菊池「見晴ちゃんのパートについては、涙無くしては語れないです」 ― 今回のストーリーで感じているところは? 金月「自分の卒業した時と重なって、すごくせつない気持ちになりまし た。私の作詞した『卒業アルバム』が流れてくるような気持ちです」 菊池「見晴ちゃんの3年間の思いの結末があるので、彼女の3年間の思い が、分かっていただけると思います」 ― 自身の、卒業前の思い出は? 金月「中学校を卒業する時、卒業式の前に、クラスメイトにすみれの花 を配ったこと」 菊池「中学校の時、卒業式の練習をして、終わって出るときに、出口に 先生が物差しを持って立っていて、毎回スカートの丈が長いと注意され ていたこと。泣くというよりかは笑いが多かったかな?」 ― 今回も、主人公が何か打ち込むものとかあるのでしょうか? 吉富「今回は、マラソンです。しかし、アクションが苦手な方でも先に 進めるよう、間口の広いミニゲームにしたい」 ― マラソンということですが、どうしてでしょうか? 吉富「今回は、主人公が本当に何も出来ない、というところからストー リーを初めてみようと思ったので」 ― ゲーム中で、どんな曲が使われていますか? 吉富「今回は、エンディング曲も2つあります。詩織のエンディングが 『しあわせのイメージ』で、館林のエンディングが『星空のパワー』」 「それでは、この2曲を続けて聞いてみましょう」ということで、各曲 イントロ部分が、10秒ほどずつ流れる。 ― 今、実際に聞いてみて、どうでしたか? 金月「すごくかわいい曲で、エンディングで一泣きしてしまいそう」 菊池「見晴ちゃんにがんばってね、って言ってあげたくなるけど、実は 自分が彼女に言われていた、という曲」 ― 最後に、ユーザの皆さんへ一言お願いします 菊池「今までの見晴ちゃんの思いを、受け止めてあげてください」 金月「しおりんが久しぶりに主役で帰ってきました。楽しみにしていて ください」 吉富「ドラマシリーズの最後の作品なので、スタッフ一同、気合いが入 っています。今までの全キャラを出します」
このように、声優さんを呼んでのイベントというよりは、本当に制作発表会 という感じの内容でした。 ただ、志穂さんはやはりいつも通りだったので、安心して見ていられました。 上記レポートでも、そんな雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
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