遅刻の帝王の部屋 : イベントレポート : 菊池志穂サマーキャンプ |
1. 移動
正午少し前に、集合場所の新宿駅西口・富士銀行前に行ってみると、既にそこは、一泊二日旅行とは思えないような大きな荷物が所狭しと置かれ、どこかで見かけたような方々が腰を下ろしているという、恐ろしい光景が広がっていた。思わずそのまま通行人を装って通り過ぎてしまおうかと思ったほどである。集合時間まで少しだけ時間があったので、荷物を置いてお昼を軽く済ませて戻ってくると、ちょうどバスへの入場が始まっていた。
2号車にはすっかり顔なじみとなった方々ばかりが乗車しており、とても騒がしくて楽しいバスの旅になりそうだった。出発前に、集合確認のための点呼や、注意事項と質問用紙の配布などが行われた。出発時間ギリギリに遅れて来た方がいて、ツアーの係員の方に「いつも遅刻しているんですか?」とか言われていた。1号車では結局バスに間に合わなかった方がいて、現地合流になったという話だったが、彼は無事に到着できたのだろうか。
バスが発車してまず、宿泊先のコテージの部屋割りが発表になった。2号車は、コテージ6〜10の割り当てになっていた。コテージ7に某メーリングリストのメンバーが集まっているなと思っていたら、さらにコテージ9のメンバーが発表になったところで、車内に爆笑が起きた。なぜかこのコテージには「偏った」方ばかりが割り振られており、内部事情に詳しい方が部屋割りをしたとしか思えない。ちなみに私もコテージ9だったのだが、これは何かの間違いであろう・・・。なお、今後の行動はすべてこのグループごとに行うというとのこと。そして、このグループのリーダーは「R・Y・AのRYA!?さん」であった。
現地で我々の到着を待つ菊池志穂さんからのメッセージが届いているということで、「キクチ 行き用」と書かれたカセットテープが再生される。「みなさん、こんにちは! おや〜、いまいち元気が無いかなぁ? もう1回、みなさ〜ん、こんにちは〜!」と、まるでバスの中の様子を見透かしたかのような呼びかけから始まった。「このキャンプのコンセプトは、ファンクラブと同じで『みんな仲良く』です。今回参加の80人が、みんなお友だちになれたらいいなと思います。」参加者って80人もいるのか、とあらためて感心してしまう。「このバスで力つきないように」と釘を差されたところで、最後に「では皆さん、素敵な笑顔で会えることを楽しみにしてます」というメッセージとともに、テープは終了。あいかわらずのハイテンショントークに、すっかり元気になってしまった。
出発から1時間少々で、最初の休憩地点である高坂サービスエリアに到着。ここで質問用紙を回収するということだったので、私も用紙いっぱいに埋めた質問を係の方に提出した。その後も関越自動車道を快調に走行するバス2台だったが、段々と雲行きがあやしくなっていき、ついには窓ガラスの向こうに雨が降り出していた。予想通り、「雨女」は今日も健在だったのだ。降ったり止んだりという状況だったが、台風まで日本に近づいているという情報もあり、ちゃんとスケジュール通りに行えるのか少し不安になってしまった。
関越道を降り、津南を目指してバスは進んでいく。雨はいつの間にか止んでいたようだが、途中から曲がりくねった山道に入り、これってもしかして大変なところに来てしまったのではと心配になってしまう。バスの中では、あちこちで携帯電話のアンテナ表示をチェックしている姿が見られたが、概して不安定な状態だったようだ。一方、PHSのアンテナはこの付近には設置されていないようで、すっかり「圏外」状態。私も早々とPHSの電源を切って、鞄の中にしまってしまった。そうこうしているうちに山道を無事に抜け、道路に「グリーンピア津南」の案内板が目立ち始めた。どうやら、無事に現地に到着しそうである。
午後5時頃、予定通り「グリーンピア津南」に到着した。枕詞の「大規模年金保養基地」という表現に物々しさを感じてしまったのは、私だけでは無いようだ。いったんバスから降り、本館のホテルに集合して、お風呂、ディナーパーティー、朝食の場所などについての説明があった。再びバスに乗り、宿泊場所のコテージへと向かう。コテージ9の中では、荷物を置くなり、さっそく卓を囲むという風景が見られたようだ。が、しばらくすると、麻雀中の方もそうでない方も、ディナーパーティーのために着替えを始めていた。リーダーさんが、「こんな班のリーダーなんていやだ〜」と言っていたのが、とても印象的である。
2. ディナーパーティー
コテージの中心にある管理棟前には、約20名ほどがスーツ姿で集合していた。その中でひときわ目立っていたのが、蝶ネクタイに礼服姿のお2人。なぜか銀のお盆を抱えているので、ウェイターさんと見間違えてしまいそうである。異様な雰囲気の中で記念の集合写真を撮影してから、ホテルへの道を集団で歩いていく。スーツ姿の集団が通り過ぎていくのを見て、他のお客さんが「あれって、キャンプ場の格好じゃないよ」と言っていたとか。本館6階の宴会場「オーロラ」前で待っていると、他の参加者の方もラフな格好で続々と集まって来られたようだ。私とViceさんで、試しに他のグループのところにあいさつに行ったところ、「どうしたんですか?」と驚かれてしまった。
午後6時15分、入口前で班長さんが席決めの抽選を行う。グループごとにディナーパーティ会場に入場して、抽選で決まったテーブルに着席する。会場の雰囲気は、いかにも「結婚式の披露宴」という感じだったので、スーツ姿で着て正解という気もしないのでもないのだが。着席も終わり、旅行会社の方からの諸注意等も済んだところで、入口から菊池志穂さんがステージまで歩いて来て、スピーチを始める。「スーツの人がいるのは気のせい? あれだけ普段着で来て、って言ったのに」とのことだが、そう言われた記憶は無いような気が。全員でソフトドリンク(烏龍茶)を手に持ち、菊池さんから乾杯のご発声をいただいて、乾杯する。
普通なら一斉に料理を取りにいくところだが、一度に立つと混乱するということで、これから順番に本人(菊池さん)とのツーショット撮影をするので、撮影が済んだ方から料理を取りに行くようにとのこと。正装をして来たのは、やはり正解だったのだろうか。ちなみに菊池さんの格好は、白いTシャツにオーバーオールというラフすぎるもの。撮影は、菊池さんはずっと椅子に座ったままで、隣の椅子に一人ずつ順番に座っていってはパチリ、という流れ作業で行われた。菊池さんはピースサインを片手や両手でしてみたり、親指を前に出すとかいう、数パターンのポーズで臨んでおられたが、皆さんも菊池さんに合わせて手を出したり、「がんばりますっ☆」をしてみたり、椅子に座らずに菊池さんの後ろに立ってみたり、周りから「親子」と言われたり、いろいろと工夫されていたようだった。
一通り記念撮影も済んだところで、菊池さんから「てゆーか食え、今日これしか食べ物無いから、とりあえず食っとけ」というお言葉を戴く。料理はバイキング形式で、和・洋・中と様々なメニューが用意されていた。未成年者もいるため、お酒はカウンターで各自購入するという形式だった。私のグループではウェイターさんが大活躍されていたが、他のテーブルでは早々と喫茶モードに入っていたり、まじめに自己紹介モードだったり、ひたすら食べていたりしていたようだった。スタッフ席の菊池さんは、関係者のご夫妻の連れて来られた赤ちゃんにすっかり気に入られた様子で、微笑ましい状況が繰り広げられていた。
1時間ぐらいした頃、菊池さんが各テーブルを回っての記念撮影が行われる。スーツに囲まれても、「イエーイ!」と元気にポーズを決める菊池さん。撮影のあとは、「みなさん、おなかいっばいになりましたか?」ということで、ステージ上でトークが始まる。その中から一部を紹介すると、
ディナーパーティーは2時間ほどで終了し、このあとの予定の説明が行われてから、各自コテージに戻った。コテージ9では、まず最初にスーツから普段着への着替えが行われたが、さすがに今回は卓を囲んだりはしなかったようである。身軽な格好になった一行は、午後9時頃にキャンプファイアー会場へと向かった。
3. キャンプファイアー & プチ花火大会
管理棟前の広場には、1人5本ずつ配布された手持ち花火を持った一行が集結していた。ディナーパーティーの時には少し雨が降っていたようだが、どうにか無事に雨が上がったようである。そこへ、火のついた棒を持って菊池さんが登場。「ただいま到着しました菊池です」と、ワイヤレスマイクを片手に実況中継をしながら点火を始めた。「点火しま〜す。イヤー! (火が付く) 来たよ来たよ〜、イエ〜!」・・・夜でも、あいかわらずのハイテンションぶりであった。
菊池さんやスタッフの方が着火マンを持って回って、花火大会が始まった。勢いよく火を噴く花火。一面煙で真っ白で、周りが何も見えない。大騒ぎしているうちに、ようやく視界が晴れてきた。「花火まだあるよ〜」の声に、花火をもらいに行く。近くの人から火を移してもらう。また一面真っ白になりながら、花火を楽しむ。今度は線香花火をもらう。また火をつけてもらう。赤く光る玉を見ながら、昔を懐かしむ間もなく、玉が落ちた。気がつくと、中央のファイアーの勢いもかなり収まっていた。
花火が済んだところで、円になって手をつないでみんなで歌おうという菊池さんの呼びかけがあり、全員でファイアーをぐるっと囲む。スピーカーから流れる「いっしょがいいな」のCDに合わせて、「まっすぐ」「きみとぼくのうた」「丘の上に行こう」をみんなで合唱する。菊池さんはマイクで歌いながら輪の内側を歩いていたが、やはり何度か歌詞を忘れていたようである。3曲歌い終わると、菊池さんが「イエー」とか言いながら、1人ずつと両手をパシッと合わせながら、1周していったのだった。
最後に菊池さんから、「今日だけで、いくつか思い出が出来たと思います。星の下でみんなと1つになって、楽しい一時を過ごしました」という、締めのお言葉があった。もちろん、「皆さん遅くても1時までには寝るように。ここは地方です、深夜アニメは見られないと思います」と釘を差すのも忘れず、「あたしがいなくてもハメを外さないように」という言葉を残して、菊池さんはキャンプファイアー会場をあとにした。そして、我々もコテージに戻ったのだった。
コテージ9では、さっそく麻雀大会が始まってしまった。どのような恐ろしい戦いが繰り広げられたか、参加していない私には分からない世界である。コテージ7では、ビンゴの賞品の人生ゲームを使って、さっそくゲーム大会が開かれた。私も参加させていただいたが、ウランの発掘や勝訴などの謎のブームがあったり、熾烈な「仕返し」が展開されていたりして、かなり盛り上がっていた。人生ゲームが終了した頃に、私は自分のコテージに戻って布団に入った。興奮していたためかなかなか寝られなかったのだが、明け方に一時大雨が降ったのには、あらためて「油断大敵」ということを教えられてしまった。
ところで、お風呂に行く時に夜空を見上げてみたら、周囲にほとんど灯りがないために、東京では信じられないような星の海が広がっていた。さすがにこの時だけは、現実を忘れて別世界にいるような気分になってしまった。
4. 菊池志穂主催 バドミントン大会
午前6時、コテージ9の2階で寝ていたメンバーは、眠い目をこすりながら起き始めた。昨晩の雨も無事に止んだようで、今日も何とも言えない中途半端な曇り空。そんな中で、他のコテージも含めて10名ほどが管理棟前に集合し、朝のラジオ体操を始めた。途中、コテージ5の窓からこちらを覗いていた方が変な顔をしていたようだが、気にしないことにしよう。ラジオ体操を終えると、私は何人かと一緒に温泉へ向かい、朝風呂を楽しんだのだった。
お風呂を出たところでコテージの他のメンバーと合流し、午前7時30分からの朝食に臨んだ。朝食もバイキング形式となっており、肉や野菜やお味噌汁などが用意されていた。ご飯とパンとコーンフレークが用意されていたにもかかわらず、大部分の人がご飯の方を選んでいたのは、やはり「しろめし食べる〜」に影響されていたのであろう。朝食を終えて午前8時過ぎにコテージに戻り、せっせと荷物をまとめていると、外では雨が激しく降り始めていた。菊池さんが行動を開始したからってことなのかは分からないが、いずれにしても今日も大波乱の1日になりそうな気がする。
チェックアウトを済ませ、「ファンクラブご一行様」と書かれた部屋に荷物を置いてから、午前9時20分にバドミントン大会の会場である体育館に集合。ここでは、各自がくじ引きを行うことによって、ダブルスのペアとトーナメント表での位置が決められた。私のくじは11番で、ペアを組んだのは初めてお会いする方。自己紹介ぐらいすればよかったのだが、名刺も持ってきていなかったし、メモをとるのに精一杯ですっかり忘れていた。ペアが決まったところで、司会進行役の方からルールについての説明があるが、いきなり「ルールは適当です」とのことで、「えっ?」と思ってしまった。本式の試合のように、サーブの時に対角線上のエリアにシャトルを打たなくてはいけないとか、そういうルールは無いという意味らしい。点数はラリーポイント制で、さらに試合時間は4分と決められている。引き分けの場合はサドンデス、というのがいかにも菊池さんらしいかもしれない。
説明が終わったあたりで、菊池さんが上は体操着、下は紺のジャージという姿で登場。ただし、体操着の上にはパーカーを羽織っていた。そして、運動しやすいようにという配慮なのか、髪は左右でちょこっと結んであった。さっそく準備体操を始めるということで、菊池さん直々に「起立」とか「前にならえ」とかいう号令がかかる。そして、私にとっては今日2度目のラジオ体操の音楽がかかった。楽しそうにラジオ体操をする一同。その後、「みんながボロボロになる前に」ということで、全員で横に並んでの記念撮影が行われた。
体育館にはコートが2つ用意されており、2ブロックに分かれて試合が進行していった。コートの中心には菊池さんが椅子に座って、マイクで「がんばれ〜」とか応援しながら、両方の試合を交互に眺めているのだった。3試合目に私のチームの試合があり、皆さんから応援いただいたり、菊池さんにもしっかりチェックされていたみたいだったが、球技が全般的に苦手な私は別の意味でボロボロで、2対17という結果に終わった。ペアを組んだ方には申し訳なかったが、運が悪かったということにしてほしい。なお、ペアが足りないために、ワンダーの廣瀬さんも参加されていた。菊池さんから「廣瀬っち、負けたら許さない。罰金ね」とプレッシャーをかけられながらも奮闘し、1回戦ではサドンデスの末、12対11で勝利した。しかし、2回戦では惜しくも11対10で敗れてしまう。
試合の方は順調に進み、ついに各ブロックの決勝戦が始まる。ここで、決勝戦の賞品が発表になったのだが、何と「この後のバーベキュー大会で、本人 (菊池さん) の焼いた肉が食べられる権利」とのこと。これを聞いて張り切りすぎてしまったのか、Bブロックの決勝戦で、終了間際に足を痛めてしまった方がいた。予想以上に腫れていたので、湿布などで手当をしてから病院に運ばれていったのだが、何とも心配である。その後、AブロックとBブロックの勝者による優勝決定戦が行われた。途中までは完全なワンサイドゲームになってしまっていたが、途中から何とか相手も調子を取り戻したようで、15対5というスコアで終了した。
優勝した2人は、菊池さん・フルーツガムカンパニー(ファンクラブの運営元)のおねえさんコンビ・ワンダーの廣瀬さんの4人との「夢の対決」を行うことになった。菊池さんは、前半は集中攻撃の餌食となっていたものの、かなり上手にシャトルを打ち返していた。一方のおねえさん2人組は、割との〜んびりとされた方のようである。挑戦者の2人はさすがにここまで勝ち進んできただけあって、結局15対7でドリームチームを下し、背中にホワイトマジックでサインの入った「キクチオリジナルTシャツ」を獲得されていた。
以上でバドミントン大会の全試合が終了し、菊池さんから閉会のあいさつがあった。「もう疲れて今すぐ帰りたいという人、自力で下山してください。久しぶりにバトミントンをやりましたが、昨日のディナーパーティー同様、性格が出ますね。明日、筋肉痛で苦しんでくださいね。3日後ぐらいにくる人は、お互いに年をとったことを確認し合いましょう。次回ツアーでもバドミントン大会があることを期待して、精進してください。卓球かもしれません。スキーかもしれません。・・・」
5. 菊池志穂とのBBQ昼食会
バドミントン大会を終えた一行は、体育館からそのまま外に出て、丘の上のバーベキューガーデンへと向かった。今朝の大雨はどこへやら、外に出ると真夏を思わせるようないい天気になっていた。他の会場と同様に、ここでも「いっしょがいいな」のCDがBGMとして流れており、入場の時の曲は決まって「まっすぐ」がかかっていた。なぜか、今回は遊園地かどこかにでもいるような気がしてしまった。ところで、バーベキューといっても、イベントのあとの打ち上げで行く「焼き肉食べ放題」が屋外になっただけのような感じで、特に私のグループでは、いつもの宴会とあまり違和感がなかったようだ。
例によって、菊池さんから乾杯のごあいさつが行われる。その前にお知らせがあり、昨日のビンゴ大会でVAIO箱を獲得した方が、中に入っていた「トゥルー・ラブストーリー」の台本を使って、仲間と一緒にラジオドラマを録ってみたので、バスの中で流させてほしいとのこと。「まあ、子守歌じゃなくって子守芝居だと思って聞いてください。感想はあたしに送らないように」と、プロらしい余裕ぶりを見せる菊池さんだった。「皆さん、大いに盛り上がってください。肉・肉・野菜、肉・野菜でね」とごあいさつに戻り、全員で「いただきます」をして食べ始めた。その後、菊池さんが各テーブルを回っていき、1人1人とコップを合わせていく。私のテーブルでは既にビールが置かれていたせいか、「親父テーブル」と言われてしまった。
またしてもごはんを食べながら、せっせと肉だけを焼いているところで、場内にアナウンスがあった。「業務連絡、先ほどのバドミントン大会で優勝した4人、前の席へ」と、菊池さんより召集がかかる。マイクを通して、「菊池が今、この席でこそっと焼いていた肉が出来上がりました。野菜はまだ焼けていないので、席に戻ってからもう一度焼いてね」と説明している声が聞こえる。「召し上がれ」と言われて持ち帰ってきたものを見せていただくと、お皿の上に肉や野菜やごはんが乗っており、菊池さんによると「特製焼き肉丼」とのことだった。味の方はどうだったのだろう?
鉄板の上に焦げた肉や野菜が目立ち始め、「弥生肉」とか呼ばれながらも各テーブルで処理に困っている頃、バドミントン大会で足をけがした方がこちらに向かっているという報告が入り、同じグループの方々は肉や野菜を焼き始めたようだった。足にギプスをして戻ってきた彼によると、「靱帯が切れていて、外れるまで5週間かかる」という診断とのこと。菊池さんは、とりあえず元気な顔で戻ってきたので「いい思い出になったね」と安心していたようだが、「すっごいいびつなんですけれど、私がおにぎり作りましたので」と、優しい一面も見せていた。味の方はどうだったのだろう?
最後にもう一度菊池さんが各テーブルを回って、記念撮影をしていった。そして、合宿の最後の締めである「サヨナラメッセージ」が菊池さんから伝えられたのだが、やはり「おうちに帰って1歩入って手を洗ってうがいをしてごはんを食べて寝るまでが旅行です」というお約束もあった。あと、バーベキュー大会の時に菊池さんがうちわを持っていたのだが、2年ぐらい前にCMの声を当てた「ゆめあり君」のうちわだったそうで、「すごい懐かしかった」と喜んでいたようだった。
バーベキュー大会が終わり、私はまだデザートのかき氷を食べていたのだが、「最後に外で集合写真を撮ります。これはなるべく次の会報で使いたいので、みんないい顔で写ってね」ということなので、かき氷のカップを持ったままで、撮影会に参加した。何枚も撮っていたようだが、果たしてどんな風に写っているのやら、次回のファンクラブの会報が楽しみである。この時、一時のあれだけの晴天はどこへ行ったのやら、またしても曇り空が覆い始めていたのだが・・・。
ホテルの本館前に止まっているバスに、各自が荷物を引き取ってきてバスに乗り込むと、バスガイドさんかのように菊池さんが乗り込んできた。マイクを持つなり「はーい、2号車濃いです」と言っておられたのは、すなわちよほど1号車とは雰囲気が違ったということなのだろうか。菊池さんが名簿を見ながら、全員の名前を一人一人呼び上げていくので、大きな声で「はい」と返事をしていった。ギプスをしていた彼は、「ぜひ、フルーツガムカンパニー宛に、完治したという報告をしてください」と、最後まで励ましのお言葉をもらっていた。
菊池さんの「正直、みんながこんなにいい子だとは思いませんでした。私はこんなにいいファンを持って幸せです」という本音の一言は、ファンクラブ初のイベントである今回のツアーが、主催者側にとっても大成功だったということだろう。最後に「次の会報を楽しみにしていてください。これから地獄の編集作業です」と言い残して、3分間ガイドさんはバスを降りていった。ドアが閉まり、バスが動き出す。窓の外で手を振る菊池さんに向かって、最後に笑顔でお別れのあいさつをする一行。「せーの、また明日〜!」いつまでも手を振りながら飛び跳ねる菊池さんの姿が、どんどん小さくなっていき、そして見えなくなった。津南での2日間はあまりにも短すぎたが、いつまでも最高の思い出として残っていくだろう。・・・その前に、既に溶けて「シロップの水割り」状態になっている、このかき氷を早く食べてしまわなくては。
さて、車内ではさっそく「トゥルー・ラブストーリー みさきの部屋においでよ」のアフレコMDが再生される。「俺の弥生ちゃんはこんなんじゃな〜い!」という心の叫びを響かせながらも、迫真の演技に聞き入る一行。最後にちゃんとキャスト紹介も入っていたりして、愛の感じられる素晴らしい作品になっていた。その後もいろいろと曲が流れていたようだが、さすがに皆さん疲れたのだろうか、それとも本当にあのドラマが「子守芝居」になったのか、おやすみになっていた方が多かったようである。バスの外には想像以上の雨が降り出し、霧と雨で景色もよく見えないという状態。やはり、菊池さんも帰りの車で移動を始めたのか。それでも予定通り、午後6時に新宿駅西口に到着した。
その後、私は約20名の参加者と共に、キャンプお疲れさま記念打ち上げ大会に参加した。宴会中、気がついたらまた外で雨が降り出していたのは言うまでもない。とにかく、今回のキャンプに参加した皆さん、本当にお疲れ様。そして、素敵な思い出をどうもありがとう。次回のイベントでは、もっともっとたくさんのお友だちが出来ることを祈りつつ、とりあえずまた明日、『渋谷で一緒に、ネッ!』という言葉と共に、このレポートも終わりにすることにしよう。
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