遅刻の帝王の部屋 : イベントレポート : おさるのさんぽみち : クローズアップ現代 Home | 日記 | BBS | ラジオ | イベント | 技術情報 | リンク | 検索

メディアと「おさるのさんぽみち」

クローズアップ現代

1997年1月8日にNHK総合テレビで放送された「クローズアップ現代」は、 「バーチャルアイドル」がテーマでした。話題の一つに「ときめきメモリアル」 の館林見晴ファンの青年についての3分ほどの映像があり、 「おさるのさんぽみち」放送中のスタジオの風景も20秒ほど流れました。 内容は次の通りです。

ゲームでのアイドルとのコミュニケーションに飽き足らない若者もいるということで、 かまくらエフエム前に集まってラジオを聞いている「館林見晴ファン」 たちの姿が映し出されます。そして、その中の一人の青年がクローズアップされます。 埼玉県から2時間かけて毎週鎌倉までラジオを聞きに来るという彼が、 ポケットラジオを聞きながら小型のパソコンにPHSを接続し、 番組あてにリアルタイムにFAXを送るシーンが流れます。

ここで、「ときめきメモリアル」のゲームの映像に切り替わります。 画面には「謎の女」こと館林見晴が登場し、 「あっ…。ごめんなさい。人違いでした。」と言っているシーンが映されます。 館林見晴について「好きだという思いを素直に伝えられない不器用な女の子」 という紹介があって、いよいよスタジオ内の映像になります。

館林見晴役の声優、菊池志穂さんがこの番組のパーソナリティで、 志穂さんが送られてきたFAX一つ一つにメッセージを返していると紹介されます。 映像の方は、ディレクターの小林少年がスタジオに届いたFAXを志穂さんに手渡し、 それを志穂さんが読んでいるというものです。

画面は、再びスタジオ前の青年に切り替わります。 ちょうど自分のFAXが紹介されて満足そうにしている顔が映り、 「ゲームではいつも同じ反応だが、 ラジオは一人一人違うメッセージが返ってくる」という彼の言葉が紹介されます。 そして、ラジオによって自分の中で変わるものがあるかという質問に対し、 彼は「変わるというか、元気になる活力」と答えます。

後半では場面が彼の自宅に移り、 館林見晴を主人公にした小説を書いているという姿が紹介されます。

私も参加していたインターネットの館林見晴ファンクラブに対して、 この番組の取材申し込みがあったのが1996年11月でした。 それからファンクラブ内での議論や番組制作担当の方からの取材があり、 スタジオ前での収録は12月14日に行われました。 ただし、実はこの日の「おさるのさんぽみち」は録音だったので、 スタジオ内の収録は11日夜に行われたそうです。

上記の青年だけでなく、もう一人別の方に対しても収録が行われたそうですが、 放送では全く使用されませんでした。 こちらはスタジオ前ではなく、学校や自宅での風景だそうです。 後日、その未公開シーンのビデオを見せてもらいましたが、 番組側が描きたかったバーチャルアイドルファンの姿とあまりに食い違っていた、 というのがその理由ではないかという話になりました。